NPO スポットライト (第 42 回)
フードバンク活動とは、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業などから寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動で、「食品ロス問題」と「貧困問題」にアプローチをしています。
近畿農政局によると、京都においては 6 つの団体がフードバンク活動に取り組まれています。
NPO スポットライト (第 41 回)
世界保健機関 ( WHO ) では、ギャンブル依存症を「病的賭博」という疾病として診断ガイドラインを定めています。
カジノを含む統合型リゾート( IR )の設置を進める「 IR 推進法」が 2016 年に成立し、その 2 年後、IR の整備や運営ルールを定めた「 IR 実施法」とともに「ギャンブル等依存症対策基本法」が制定されました。
IR の議論とともにギャン
NPO スポットライト (第 40 回)
京都にある古くて “新しい” まち「向島ニュータウン」。ニュータウンの再生、向島地域全体の活性化のために、6 年前の 2017 年、「向島ニュータウンまちづくりビジョン」が策定され、地域と地域の事業者、行政によるまちづくり推進会議による様々な取り組みが行われてきました。推進会議の中心で活動を進めてこられた向島まちづくり情報発信グループの神門 正和(ごうど まさかず)代表と、NPO 法人向島駅
NPO スポットライト (第 39 回)
皆さんの周りには、介護を必要としている方もおられると思います。
しかし、そういった介護対象の方々が、地域社会において支援がないといけない人たちととらわれやすく、本人が希望していてもその支援によって、自立の機会をのがしている場合があるのをご存じでしょうか。
そのような状況に課題を感じて、「個のWell-beingを高める」をテーマに活動する団体がいます。それが今回ご紹介
NPO スポットライト (第 38 回)
スマートフォンをはじめとして、科学技術は私たちの生活の身近なところにあふれています。具体的にどんな技術が使われているのかをあまり気にせずに過ごしていますが、そのひとつひとつに専門家がいます。
では、その専門家である「技術士」ってご存知ですか?
技術士とは、科学技術分野における専門知識と豊富な実務経験、高度な応用能力をもつ優れた技術者のことを言います。技術士は、国
NPO スポットライト (第 37 回)
文部科学省の調査では、全国の小中学校で 2021 年度に学校を 30 日以上欠席した不登校の児童生徒は、前年度から 24% 増の 24 万 4940 人となり、過去最多の結果となったそうです。
10 年前と比較しても、小学生では 3.6 倍、中学生では 1.7 倍の増加となっています。
不登校の状態にある児童生徒それぞれの背景や要因は様々。また、学校に再登校すること
NPO スポットライト (第 36 回)
認定 NPO 法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会(以下、「アクセス」)は、フィリピンで貧困や人権侵害に直面する子どもや女性を対象に、「子どもに教育、女性に仕事」を柱とした活動をしている国際協力団体です。
今回の NPO スポットライトでは、今や、京都を代表する NPO 法人のひとつとなったアクセスの新理事
NPO スポットライト (第 34 回)
片栗粉と言えば、料理やお菓子作りには欠かせない材料のひとつ。かつてはユリ科の植物カタクリの鱗茎から採ったデンプンを指す名称でしたが、デンプンの原料がジャガイモに代った現在でも、片栗粉の名前はそのまま使われています。
このカタクリ、東北や北陸など、寒冷な地域では普通に見ることのできる花ですが、西日本では少なく、現在は奈良大阪にまたがる葛城山、京都では小塩山(おしおやま)の山頂付近の
NPO スポットライト (第 33 回)
「アバカ」という植物をご存知ですか?
アバカは、マニラ麻とも呼ばれている外見がバナナの木に似た多年生植物です。3 年ほどで 3 ~ 5m に生育するフィリピン原産の植物で、その繊維は柔軟かつ強靭で水にも強く、重さは麻の半分以下ととても軽い素材です。日本では、「糸芭蕉」とも呼ばれています。
フィリピンのマリオナ村では、そんなアバカをマクラメ (紐や糸を手で編み、結
NPO スポットライト (第 32 回)
視覚障がい者の方々への支援活動の一つに「音訳」というものがあります。
視覚障がい者の方々が情報を得る手段として「点字」が有名ですが、実はその点字の識字率は視覚障がい者の1割程度という報告もあるのだそうです。
これは、後天的に病気や事故で視覚障がいとなった方が多いということも要因の一つかもしれません。
そのため、耳から情報を取得できるようなサポートも、点字と
NPO スポットライト (第 31 回)
医療技術が進んだことで、がんを治療しながら働く人や、再発することなく5年以上生存される人が増えています。そのためには「がんとともに生きる」ための社会づくりが必要です。
「がんとともに生きる」というキャッチフレーズからは、医療や保険商品などをイメージしがちですが、実は市民活動分野においても様々な団体が早い時期からこの課題に取り組んできたことをご存じでしょうか。
今号
NPO スポットライト (第 30 回)
“マルク”と言えば、ユーロ導入前のドイツの通貨。“ビスマルク”はドイツを統一したプロイセンの首相。さてはドイツ語かと思って調べてもどこにも出てこない。いったい何語?聞いてみてわかった「出てこないはず」。なんと、車いす(クルマイス)の逆さ読みだった!
今回お話をうかがったのは、そんなちょっとお洒落な名前の団体「
NPO スポットライト (第 29 回)
京都市左京区にある「吉田山」。吉田山は、古くから別名として「神楽岡 (かぐらおか)」、神が集う岡として親しまれている聖地でもあったことから、859 年に京の都の鎮守神として吉田神社が勧請し創建されています。また、古文献には、美しい自然豊かな風景と、人々が集まり楽しむ様子が描かれているそうです。
現在は京都市の特別緑地保全地区のひとつとなっており、吉田山の山頂付近の吉田山公園