NPO スポットライト (第 28 回)
場面緘黙という言葉はご存じでしょうか? 漢字を見てもどう読めばわからない方も多いのではないでしょうか。
場面緘黙(ばめんかんもく)とは、家庭では普通に話すことができるのに、幼稚園・保育園や学校などの社会的な状況で声を出したり話したりすることができない症状が続く状態を言います。*注 1
今回は、場面緘黙の子ども
NPO スポットライト (第 27 回)
障がいのある方が学校や仕事以外の時間(余暇)をどう過ごされているかご存知でしょうか。
多くの方は一人で外出することが難しかったり、気軽に参加できる活動が限られることから、家で過ごす時間が長くなってしまい、余暇の過ごし方について悩みを持たれているその家族も少なくありません。
こうした課題意識から、障がいのある子を持つ親が集い子どもたちにより充実した余暇を過ごすことで、
NPO スポットライト (第 26 回)
樋を外すと、堰き止められていた水は水路へと勢いよく流れだした。待っていたかのように水路の水をかいて回る水車の心棒から張り出した“なで棒”と呼ばれる木が、杵を持ち上げては臼に落とすという動作を規則正しく繰り返す。「ガタンッ・・・ガタンッ」。数十年間、ひっそりと佇んでいた水車小屋が再び眠りから目覚めた瞬間だ。
今回の NPO スポットライトは比叡山の山すそ、左京区上高野の住宅地の中
NPO スポットライト (第 25 回)
地域社会が抱える様々な課題解決のために、「多世代が交流し、互いに支えあえる地域づくり」を進めようと、多くの地域で、多様な取組みがなされています。
そのような中、とてもユニークな手法で多世代交流を進めている団体が、今回紹介する「KASANEO」さんです。「KASANEO」は、京都文教大学地域連携学生プロジェクトとして、京都文教大学の学生を中心に他大学の学生や地域の
NPO スポットライト (第 24 回)
「チャイルドライン」という18歳までの子どものためのフリーダイヤルがあることをご存じですか。
この電話は、子どもの話を最後まで聴いて、時には一緒に考えてくれる、そんなボランティアのもとへ繋がります。ボランティアは電話を通して子どもたちの話を聴き、気持ちを受け止めたり、子どもと一緒に考えたりすることで、子どもたちが前を向くための手助けをします。
この電話、「チャイ
NPO スポットライト (第 23 回)
1 月 10 日 (月・祝)、大宮交通公園では、たくさんの親子連れが訪れ、元気に走り回る子どもたちの姿が見られました。
そのなかに、「1 日プレーパーク体験」という看板がありました。子どもたちが自然と集まり、自分たちで「遊び」を見つけ、自由に楽しんでいるようです。
プレーパークとは、「冒険遊び場」とも呼ばれ、「子どもたちが遊びをつくる」場といわれています。年
NPO スポットライト (第 22 回)
多くの若者は、家庭と学校あるいは職場との往復だけで日々を過ごしています。しかし、そのどちらでもない第 3 の場所は、特に思春期から青年期においてとても大切です。悩みながら成長していく時期に、多様な人と関わることで、他者を理解したり、自分とは何かを考えたり、自分はどうありたいのかを思い描くことができるようになるのではないでしょうか。
京都市では青少年
NPO スポットライト (第 21 回)
京都市の地域コミュニティを特徴づける「学区※注1」。行政の区画ではなく、一定の地域の自治会・町内会等が自主的に集まってできています。各学区を代表する住民組織(学区自治連合会など)では、自主防災や高齢者の見守り活動、子育て支援など、地域事情に合わせた活動を実施していることも。歴史的な経緯もあり、地域コミュニティ危機が叫ばれている今日であっても、「地域(学区)の安心安全は地域で守り、子どもたちは
NPO スポットライト (第 20 回)
昨年から続くコロナ禍をきっかけとして、「子どもの体験活動」がとても重要だと再注目されています。2020 年 4 月に緊急事態宣言が発令され、学校や幼稚園が一斉休校となる中、専門家から「子どもたちの学習や体験の機会を奪うことは長期的なデメリットが大きい」と提言がなされるようになりました。子どもも親も長引く「ステイホーム」に限界を感じていた状況もあり、2020年の初夏以降は、感染症対策を工夫し
NPO スポットライト (第 19 回)
「 With コロナ/ after コロナ時代の新しい生活様式」を表す言葉として用いられることが多くなってきたニュー・ノーマル※の代表的なものが、オンライン会議ツールの活用です。仕事だけでなく、オンライン学習やオンライン飲み会、オンライン婚活など、私たちの生活の場でオンラインが根付いてきました。
今回は、オンライン劇場を実施している『あっとほーむ・シアター』にスポットライトをあ
NPO スポットライト (第 18 回)
「全ての人に、イキテルを。」
この理念のもと、京都を拠点に、全ての若者が安心して輝ける「居場所」ある社会を目指して活動している「学生団体 SMILE」現代表の男子学生にお話を伺いました。
「学生団体」とは、一般的には、様々な大学から学生が集まり、社会的意義や目的を掲げて活動を行っている団体を指すことが多いとされています。
学生を中心に構成
NPO スポットライト (第 17 回)
京都のまちを歩くと、喫茶店やカフェ、コーヒースタンドをよく見かけます。
コーヒー消費量全国 1 位の京都。ご自宅でコーヒーを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。
私たちの食生活に密接な関係にあるコーヒーですが、皆さんが普段コーヒーを楽しんでいる自宅やカフェ、オフィスで捨ててしまっているコーヒーかすは相当な量になっているのです。
日本ではあまり馴
NPO スポットライト (第 16 回)
日本で新型コロナの感染が拡大し、はや 1 年が過ぎました。
NPO・市民活動でも、第 1 波の際には多くの団体が活動自粛を余儀なくされましたが、第 2 波以降は、オンライン活用や感染対策など様々な工夫を凝らして活動を再開する団体が増えました。
しかし、活動の性質や対象者の特徴などから、再開がしづらい活動もあります。
中でもなかなか再開できない