NPO スポットライト (第 68 回)

今、私たち大人の姿や社会の歪みに翻弄され、多くの子どもが「生きにくさ」や「育ちにくさ」を感じ、自分の居場所を見失っています。こうした子どもを取り巻く厳しい現状を背景に、「子どもの権利が保障される社会は、大人も心豊かに生きる社会である」という理念のもと、チャイルドライン京都は活動を続けています。
18歳までの子ども専用電話である「チャイルドライン」は、子どもたちが誰にも言えない悩
NPO スポットライト (第 67 回)

2022 年 1 月の NPO スポットライトに登場した「きょうのあそびば」。
団体設立の背景には、コロナ禍で遊びを奪われた子どもたちに「思いっきり遊べる場所」をつくりたいという強い思いがありました。あれから約 3 年、プレイパークの定期開催、地域や他団体との連携、そして“移動式あそびば”プレイカーの導入という進化を遂げています。
「きょう
NPO スポットライト (第 65 回)

2025年8月9日・10日、太秦天神川駅近くの本願寺角坊でアニメ映画『はだしのゲン』1・2の上映会が開かれました。子どもから年配の方まで2日間で約100名以上の市民が、作品を鑑賞する姿がありました。
ゲンの行動やセリフに笑いが起こる場面もありましたが、原爆が落とされた描写では、参加者それぞれが息を呑むように、真剣なまなざしでスクリーンを見つめていました。上映後には数名の参加者が
NPO スポットライト (第 64 回)

人は言葉にできないほどの孤独を抱えるとき、生きることがつらく感じられることがあります。NPO 法人京都自死・自殺相談センター(以下、Sotto )は、「死にたいくらいつらい気持ちを持つ方の心の居場所づくり」をミッションとして掲げ、活動しています。
愛称「Sotto(そっと)」に込められているのは、「そっとそばにいる」という、体温を感じられる存在で
NPO スポットライト (第 63 回)

古来、日本人は生活の中で竹をさまざまに利用してきました。成竹は生活道具や建材として、若芽(タケノコ)は食用として、また幼竹の樹皮(竹の皮)は食品包装材としてなど、竹を材料にしたものは人々の身の回りに豊富にありました。また「竹取物語」が“日本最古の物語”といわれることからも、人
NPO スポットライト (第 62 回)

春のお花見シーズンがあっという間に過ぎ、新緑の季節がやってきました。ほかの植物にもれず、この時期にニョキニョキと新芽を伸ばしている「絶滅寸前種」の姿があります。
秋の七草の一つとして知られる藤袴(ふじばかま)。秋になると淡紫色の可憐な小さな花を咲かせます。
今回は、絶滅の危機に瀕している藤袴の保全・育成活動に取り組んでいる源氏藤袴会の馬場備子さんにお話しを伺いました。
NPO スポットライト (第 61 回)

現代社会において、私たちのまわりには様々な社会制度がありますが、時にはどうしてもそれらをうまく活用できなかったり、利用する機会に恵まれなかったりと、まるで“はざま“に立たされているかのように、孤独を感じてしまうことがあります。
京都市伏見区・醍醐を拠点に活動する「はざまカフェ」は、そうした“はざま”にいる子育て世帯の方に寄り添い、日々の対話を通じて「ひとりじゃない」と感じられる場
NPO スポットライト (第 60 回)

仕事や友人との付き合いの場、また、家族や親戚との集まりなど、私たちの身の回りにはお酒があります。
お酒とうまく付き合っていかなければ、健康被害やお酒にまつわるトラブルなど、さまざまな危険をはらんでいます。
今回スポットライトを当てるのは、過去に家族がアルコール依存症で苦しんでいた、アルコール問題の当事者であった田辺暢也さん。
田辺さんは、自らの経験から、ア
NPO スポットライト (第 59 回)

京都市上京区にある堀川商店街の中に、3 つの団体が一緒に運営する「knocks! horikawa (ノックスほりかわ) 」があります。
<3 つの運営団体>
みんなの図書館をやっ
NPO スポットライト (第 58 回)

NPO 法人パーキンソン病支援センターは、2025 年 3 月をもって活動終了を決定※しました。この20 年間、患者や家族に寄り添いながら、交流会や医療講演会など、さまざまな取り組みを続けてきました。
今回の NPO スポットライトでは、理事長の寺松由美子さんに解散を選択した理由を伺い、20 年の活動の意義について振り返っていただきました。
NPO スポットライト (第 57 回)

「吃音(きつおん)」を知っていますか。吃音は、「話し言葉が滑らかに出ない」*1ことです。話し始める時に、同じ音を続けて発音したり、なかなか言葉を話し出せなかったり…。「どもり」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、これも吃音の一つです。
京都は、吃音の若者が集う自助グループ「うぃーすた」発祥の地
NPO スポットライト (第 56 回)

市民活動において「まちづくり」は主要なテーマの一つであり、多くの市民団体が取り組まれています。これ自体は多くの成果を生んできましたが、障がいを持つ人がその活動に主体的に加わることによって障がい者目線をまちづくりに取り込んでいこうという動きはこれまでなかなか見られませんでした。今回のNPOスポットライトにご登場いただくのは『エイブル・パフォーマンス集団「ガラ(柄)」さん。障がい者自身が主体とな
NPO スポットライト (第 55 回)

皆さん、子ども新聞と聞いてどんな新聞をイメージしますか。多くの方は小学生向けに記事をやさしく解説し、たくさんのマンガとイラストがある「子ども向けの新聞」を想像するのではないでしょうか。新聞も、子ども新聞も、大人の記者が書くものだと思われがちですが、「子どもの目線」を大切にして子どもたちが記者になって取材をし、記事や絵をかく「子ども新聞」があります。
今回は、「子ども新聞」を作るワ