ボランティアスイッチ 第 11 回インタビュー

掲載日:2015 年 6月 15日  

社会に一歩踏み出し、活動する人の声をとりあげる「ボランティアスイッチ」。第 11 回は、昨年度 「祇園祭ごみゼロ大作戦」 に参加した立花志保さんにお話を伺いました。

“いっちょかみする”ことの楽しさを知るボランティア

  • 環境保全

このページのコンテンツは、木津川市子どもエコクラブの立花志保 さんを、京都市市民活動総合センターの伊原千晶がインタービューした記事です。

活動の様子
子どもエコクラブでの立花さん(中央)

生き物が大好き!

木津川市在住の立花さん。小さいときから生き物が大好きで、学生の頃は生物学科に所属し小学生向けのウミガメの自然観察会を行う学生グループで活動していました。

現在は、木津川市子どもエコクラブのサポーター代表として子ども向けの自然観察会を行っています。自然観察会を通して、子ども達に生き物に触れる経験をしてほしいと思っています。

“いっちょかみする”ことの楽しさ

活動の関係で紹介された、祇園祭ごみゼロ大作戦*注 1。情報を知った途端、「これはおもしろい!」と飛びつきました。

京都市外の人にとって、「祇園祭は人が多い。行こうと思えばいつでも行けるし…。」という印象がありますが、 それでもごみゼロ大作戦には「行きたい!」と思ったそうです。

それは立花さんが、イベントやお祭は完全な参加者より、「ちょっと関わる方が楽しい」ということを経験的に知っていたから。

当日はお昼のシフトに参加。とても暑かったけれど、お昼ということで活動に余裕がありお祭りも見ることができ、祇園祭の参加者としても、とても楽しかったそうです。活動中は道を聞かれることも。「もう少し勉強しておいたらよかったかな?」とも思いました。

グループのメンバーには静岡からわざわざ参加した人や大阪からの参加者など、自分よりも遠くから来ている人たちに出会い祇園祭のネームバリューや、祇園祭に関われることの魅力の大きさを感じたそうです。祇園祭に関わることは、世界中の人を迎えるという立場でもあり、ごみゼロ大作戦は「環境問題だけでなく、それぞれの興味から入ることができる活動」ともおっしゃっていました。

人の手がかかることの価値

今年もまた参加しようと思っている立花さん。便利な世の中ですが、人の手がかかることの価値もあるといいます。昨年「いっちょかみは楽しい!」という思いを味わった人はまた手伝ってくれると思うし、ゴミは捨てれば終わりだけれど、リユース食器の回収拠点を一生懸命探して返しに来てくれた人が印象に残っています。

普段されているこどもエコクラブの活動は、大変人気で、組織や運営の仕組みを考えていかないと!と考えている状況。忙しいといえば忙しい毎日ですが、いいことをしているというよりは、好きなことをしていて「楽しいからしている、それだけ。」とおっしゃいます。

ご自身の活動も、祇園祭ごみゼロ大作戦も、できることをぼちぼちと続けていくことが大事。問題点は一つずつ解決しながら出来ることをひとつずつ続けることで、長く続き、広がっていってほしいと願っています。

注 1:

夜店や屋台の協力のもと、約 60 万食分の使い捨て食器をリユース食器に切り替え、ごみ削減を目指す活動。初年度である昨年度にはのべ 2000 人のボランティアが参加しました。


話し手

木津川市子どもエコクラブサポーター代表

立花志保さん

ボランティア先 Web サイト http://www.gion-gomizero.jp/volunteer/

インタビューワ

京都市市民活動総合センター

伊原千晶


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