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ボランティアスイッチ 第 18 回インタビュー

掲載日:2016 年 1月 29日  

社会に一歩踏み出し、活動する人の声をとりあげる「ボランティアスイッチ」。第 18 回は、大学生の児島七海さんにお話を伺いました。

多くの人が取組み、社会課題を解決できる方法を模索する

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  • 社会教育

このページのコンテンツは、大学生の児島七海 さんを、京都市市民活動総合センターの伊原 千晶がインタービューした記事です。

活動の様子

感じていた問題意識と、小さな反発心を胸に一歩踏み出す

児島さんは心理学を学ぶ大学 3 回生。大学のボランティアセンターで活動したり経済的に苦しい家庭の子どもたちと勉強をする活動を行っています。

ボランティアを始めたきっかけは、高校3年生の時、大学の推薦入試の際提出する志望理由書に「ボランティアをしたい」と書いたことから。その気持ちの奥には、「大変な状況にある子どもと関わりたい」という思いがありました。

さかのぼると中学生の頃、心理カウンセラーになろうと思ったことがあったそう。それはクラスにいる「大変そうな子」がなんとなく気になっていたから。
さらに、「保健だよりで名前だけしか見えないスクールカウンセラーに悩みを相談できるのか?」と疑問を持ち、「大変そうな子がいるのに、大人がしっかりしろよ!とも思っていた」といいます。

そのような思いがあり、志望理由書にボランティアのことを書いたものの、高校の先生から「志望理由に具体性がない。」「ボランティアを実際にしたことはあるのか?」と指摘を受けました。

児島さんの中で、ボランティアへの思いや子どもに関わるということに対して、「ずっと温めてきた気持ちがあったのに!」「(ボランティアを実際に)『活動してるし!』と言いたかった」という先生への小さな反発心もあり、まずは図書館で見つけた京都市ユースサービス協会主催の「ユースシンポジウム」に参加することにしました。

若者にまつわる課題やテーマについて、ひろく若者や市民、支援者の方々と討議する場として行われたユースシンポジウム。
パネリストの多くが年配の方である中、山科区でよりよく子どもが育つ支援や地域づくりを行う NPO 法人山科醍醐こどものひろばのスタッフの方がひとり、若い女性でとても魅力的に見えたといいます。

終了後、勇気を出してそのスタッフの方に話しかけてみると、楽しそうに話してくれたことが印象的で、「ここ(山科醍醐こどものひろばの活動)に行ったら、なにかあるかも知れない」と感じました。
その後、山科醍醐こどものひろばの活動見学をきっかけに、中学生に関わる活動に参加し始めたのです。

『コミュニティが少ない』と嘆く大学生にボランティアをすすめたい

大学に入学すると、中学生と関わるボランティアと並行していくつかのサークルに参加したものの、なんとなく「落ち着かないな」と感じていました。
そんな中、偶然、大学に「ボランティアセンター」というものがあると聞き、そこに行けば、ボランティアのチラシがたくさんあることも知りました。

児島さんは、「自分が活動しているボランティアの募集チラシを置いてほしい」、と思いボランティアセンターへ行くことにしました。

ボランティアセンターを訪れると、いち学生である児島さんが持参したチラシは配架してもらえなかったのですが、職員の方だけではなく、「学生スタッフ」が活動していることに気づきました。
「自分もスタッフになったらボランティアを広められるのでは!?」と思い、児島さん自身も学生スタッフとして、ボランティアセンターでの活動を始めることに。

このとき、児島さんは、周りの大学生に、大学の授業とバイトばかりしていて、“コミュニティや友達が少ない”と嘆く人の多いことが気になっていたのです。

大学のボランティアセンターは、大学生にボランティアを広めることが大きな目的です。その中で、学生スタッフは、ボランティアへの参加を促す際に、その「楽しさ」など、学生の気持ちだけを PR しがち。
しかし、児島さんは、「楽しさ」以外の、ボランティアを受け入れる団体の思いや学生が子どもに関わる意味なども伝えるようにしていました。

それは、児島さん自身が、様々な問題意識を持ちながら、実際にボランティアとして活動した経験から、「ボランティアのいろんな見せ方をする必要があるのでは?」という思いがあったからなのでしょう。

様々な人がそれぞれの形で活動にかかわるために何ができるか

さまざまな活動や勉強会に顔を出すうちに、さらに活動の幅が広がっている児島さん。

また、ボランティアで取組む「子どもの貧困」問題。社会的に注目も高まってきましたが子どもの貧困問題に取り組むことを「頑張っている人」だけのものにしてしまったら“関心がないわけじゃないけれど、どうしたらいいかわからない人たち”や“まだ一歩踏み出せていない人たち”が、関われなくなってしまうと危惧しています。

例えば、以前とある募金活動に参加した時。募金活動自体はとても楽しかったのですが、通行人にビラを渡すと「ごめんなさいね」と謝られることがありました。

児島さんは「どうして謝るんだろう?」「どうしてわたしは謝らせているんだろう?」と考えました。
確かに自分も、募金活動などを見かけたときなんとなく近寄りづらいという気持ちはあるのです。
そんな風に、頑張っている人は頑張っている人同士で盛り上がるけれど、頑張っている人たちに、そうではない人が近づくのは難しい、という気付きがあったのでした。

「頑張れる人だけが頑張るのでは解決しない。取り組む人が何層にもなっていたらいい。」と考えながらどうすれば様々な人が様々なかたちで、社会の問題に取り組んでいけるのかを模索しています。
大学 3 回生ももうすぐ終わり。残り 1 年間の大学生活をどのように過ごすかや進路など考えることは多くありますが目の前の子どもたちや学生ボランティアたちと向き合うことを大切にしながら、児島さんの挑戦はまだまだ続いていくのです。


話し手

児島七海

大学生

児島七海さん

インタビューワ

京都市市民活動総合センター

伊原 千晶


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