寄付ラボ 第 30 回特集寄稿

掲載日:2016 年 1月 8日  

2016年初の「寄付ラボ」は、「寄付をめぐる社会の動き」をテーマに、まさに取り組みが始まったばかりの「寄付月間」について特集バージョンでお届けします。

様々なセクターの壁を乗り越えて生まれた壮大な動きです。ぜひご注目ください!

欲しい未来へ。寄付を贈ろう。

このページのコンテンツは、特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会 / 三島 理恵さん寄稿による記事です。

活動の様子

2015 年 12 月からスタートした「寄付月間~ Giving December ~」。 NPO 、企業、国際機関、行政等が協働で実施しているこの取組は、寄付の受け手側が寄付者に感謝し、また寄付者への報告内容を改善するきっかけとなること、そして多くの人が寄付の大切さと役割について考え、寄付に関心をよせ、行動をするきっかけとなることを目指した月間です。

この取組自体は、予算がついたからやろう、というものではなく、日本における寄付文化の醸成の必要性を感じている有志のメンバーが集まり、寄付と同じで強制するわけではなく、まずはそれぞれができる範囲で取り組んでいます。

東日本大震災で寄付をした人は約 8 割になったという日本社会での温度感

そもそも 2009 年に日本ファンドレイジング協会*注 1を発足した当初から、「ボランティア週間」( 1 月) のように「寄付月間」をつくろうとの意見は出ていました。

その後も議論が出たり消えたりでしたが、昨年「東日本大震災で寄付した人は 76% 強」という統計が出て、寄付のキャンペーンをやったらどうかと、企業や国際機関などからもご提案をいただき、日本で寄付に関する意識というか温度感の高まりを感じ、今に至っています。
1 年目としては、まずはこの「寄付月間」の周知に目標をおいています。その一歩目が、まずこの取組に賛同してくださる方を賛同パートナーとして募集し仲間作りです。

そして、チラシの配布やポスターの設置、ウェブ等からの発信、メディア掲載、著名人の巻き込みなど様々な方法を考える中で、そもそも日本初の取組なので、説明する機会を設けようという話になり、8 月に「寄付月間キックオフイベント」を開催いたしました。

当時内閣府大臣政務官で寄付推進をご担当されていた小泉進次郎さんがこのキックオフイベントにもお越し下さり、イベントを盛り上げてくださいました。この様子は、朝日新聞や日経新聞にも取り上げていただきました。また、小泉さんの発案で寄付月間の記念ピンバッジ作成もしました。

こちらは一緒に本取組を進めているジャパンギビングで、「寄付月間」の取組みにご賛同いただき、寄付をしてくださった方に 1000 個限定で贈呈いたします。
http://japangiving.jp/p/3084

寄付月間主催の記念シンポジウムには、月曜日のお昼の時間帯にもかかわらず 270 名の方がご参加くださいました。野球解説者の古田敦也さんもお越し下さり、寄付の価値、可能性を発信してくださり、その日の夜と翌日の NHK のニュースでも取り上げられました。
また、ビルゲイツさんも 12 月に来日された時に、朝日新聞社と共催でイベントもさせていただきました。これに関連して、朝日デジタル上では、著名人の寄付に関する発信がゲイツさんから発信してリレー形式でまとまっています。

これまでも著名人が寄付や社会貢献に関してそれぞれで発信されていましたが、こうやって集約されたものは今までになかった取組です。
http://www.asahi.com/special/1216/?iref=com_articles_banner

著名人が寄付や社会貢献に関して「かっこよく」発言することが、子どもたち未来に対してとてもいい影響をあたえるとおもっています。
その点では、今回、賛同パートナーでもある日本サッカー協会さんのご協力で、ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムント所属の香川真司選手から動画メッセージもいただき、大きな種まきをすることができました。
http://www.jfa.jp/news/00008210/

地域から発信される「寄付月間」

地域では、愛知県を中心に乾杯するだけで寄付につながる「カンパイチャリティ」も約 1000 店舗で実施され、楽しみながら寄付ができる企画もあります。年末の大掃除の時期にあわせて、リネットジャパンでは、年末リサイクル寄付や、バリューブックスによる古本買取額 20% アップなど、季節に合わせた取組もユニークです。それぞれ愛知県と長野県に本社のある企業ですが、ネットでの事業を展開されており、不要になったものをそれぞれ送るというものなので、誰もが参加しやすいという特徴もあります。

また、佐賀や仙台では、寄付に関するシンポジウムも開催され、多くの方が本取組に様々な方法で参加くださいました。 NPO 、企業、大学、自治体などの賛同パートナー (法人) も 110 を超え、公式認定企画も 22 にのぼりました。(執筆 2015 年 12 月 10 日当時)。また、多くのメディアでも取り上げられ、「遺贈寄付推進委員会」の発足も発表されています。まだ何も実績のない取組にもかかわらず、多くの方がこの企画に賛同し、企画等を実施してくださったことに心から感謝しています。

「欲しい未来に、寄付を贈ってみませんか?」

注 1:

日本最大の寄付サイト。他のクラウドファンディングと異なる大きな特徴に、一個人がチャリティ・プロジェクトの主催者となれることが挙げられる。ひとりひとりが日頃抱いている「何とかしたい」という思いを、「チャレンジ」というカタチに変えて、社会に発信することで、そのチャレンジに共感した人が、「寄付」というカタチで応援をする仕組み。


三島 理恵

特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会

三島 理恵(みしまりえ)さん

特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会 Communication Director

特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会

2009 年に寄付 10 兆円時代の実現を目指して設立。民間非営利組織のファンドレイジング(資金集め)に関わる人々と、寄付など社会貢献に関心のある人々のための NPO として、資格制度やファンドレイジング・日本、寄付の教室、寄付白書の発行などに取り組む。

Web サイト

http://jfra.jp/

Facebook https://www.facebook.com/jfrafan
Twitter https://twitter.com/jfra2020

上へ