寄付ラボ 第 44 回寄稿

掲載日:2016 年 11月 11日  

寄付活動を進めていくとき、その活動が長く続くあいだには、社会の変化によって、思いがけない「制限」がかかることがあります。できていたことが、できなくなったりすることもしばしば・・。

活動を支える寄付額そのものにも、もちろん影響がでますし、積み重ねてきたことも変えざるをえないなど、厳しい局面もあるのです。

悲喜交々の寄付集め

このページのコンテンツは、京都 JOCS / 宇山 進さん寄稿による記事です。

活動の様子

日本キリスト教海外医療協力会 (JOCS) は、現在約 4 千人の会員の会費と、会員および一般の方々からの寄付金によって活動していますが、会員も寄付金も減少傾向にあります。活動費が減ることは、人の命を救う働きを縮小することにつながります。それを少しでもくい止めようという気持ちを持って、京都 JOCS の私たちは活動しています。

毎年一回、プロの演奏者によるチャリティーコンサートを開催し、その純益を JOCS に寄付しています (今年は第 38 回)。チケット販売はなかなか大変ですが、おいでにならないのにチケットを買ってくださる協力者がいつも一定数居られることは嬉しいことです。ところが、寄付としてのチケット購入があるため、例年、販売したチケット数より来場者が少ないのですが、ある時の演奏者にはファンが多くて定員以上おいでになり、入場できない方々に平謝りして帰っていただいたことがありました。苦い思い出です。

もう一つ毎年行っているのがチャリティーウォーカソンです (今年は第 12 回)。鴨川公園で、満開の桜を愛でながら約 3 キロを歩いていただきます。初めは、各自が趣旨を理解してくださる方々からお金を預かり、それを寄付金として持ち寄って参加していただくという方法で行っていました。しかし、京都府鴨川条例が制定されて、鴨川公園での寄付行為が禁止されましたので、それ以後は、「使用済み切手」があれば持ってきていただくことだけをお願いし、JOCS の存在を少しでも多くの人に知っていただくことを主たる目的として行っています。

「使用済み切手」集めは年中お願いしていますが、多量に集まれば、それを切手収集者に売ることができ、それを活動費として役立てることができるのです。けれども、最近は切手を貼った郵便物が少なくなり、以前のようには集まりません。

これらの活動を行うにあたって、もちろんあらゆる人たちを頼りにしてきましたが、やはりキリスト教会を最も頼りにしてきました。ところが、昨今は教会に来る人も高齢化し減少しています。人々の生き方の変化や現代の人々が抱える問題に、教会が対応し切れていないからでしょう。

国内にも支援が必要とされていることは多々ありますが、他国の弱い立場に置かれている人たちの命を守ることも欠かすことはできません。地道に協力してくださっている方々に心から感謝しつつ、種々の困難を克服して私たちの活動を続けたいと思っています。


宇山 進

京都 JOCS

宇山 進(うやますすむ)さん

2004 年にキリスト教会牧師および幼稚園長を隠退。元 JOCS 理事。2009 年から京都 JOCS 会長。

京都 JOCS

京都 JOCS とは、公益社団法人 日本キリスト教海外医療協力会 (略して JOCS、アジアとアフリカの保健医療環境の乏しい地域に医療従事者の派遣や奨学金の支給などをしている団体) の京都近辺会員の有志による後援団体です。

Web サイト

JOCS ホームページ - http://www.jocs.or.jp/


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