寄付ラボ 第 17 回寄稿

掲載日:2015 年 2月 13日  

寄付に関するさまざまな思いやエピソードを多様な立場の方にそれぞれの視点で執筆をお願いし、みなさまに生の情報をお届けする「寄付ラボ」。第 17 回は、「京都タオル帽子の会」の大西ふさ子さんに執筆をお願いしました。がんと生きる人たちの支えとなる「タオル帽子」の活動は、多くの支援を集めています。

みんながつくる寄付の輪 お互いの心がつながると寄附につながる。

このページのコンテンツは、京都タオル帽子の会 / 大西 ふさ子さん寄稿による記事です。

京都タオル帽子の会はフェイスタオル1枚でできる手作りの帽子を、がんと診断され、化学療法の副作用の辛い時期に医療施設を通じて無料で届ける活動をしています。

京都タオル帽子の会ではいろいろな方からご支援をしていただいています。会員であり帽子を縫ってくださるという支援、「帽子も縫えない、会にも参加できない、でも何かできることないかな」と会員になって会費を納めてくださる支援。タオルそのものを寄附してくださる支援、帽子の完成品や型紙を寄付も含む価格( 1,000 円)で購入してくださる支援、がんサロンへの参加を通じて活動を理解していただいて、団体寄付という形でご支援をしていただいている例もあります。

市民活動総合センターのように会員の皆さんが集まる場所や、定期的に「サロン風帽子を縫う会」として活動をする場所の提供をしていただくこともあります。これは病院に付属するがんサロンに参加していると、「帽子の縫い方を教えて欲しい」と来られる方もあるので、いつでも教えられるようにという理由も含めて、会員の誰かが必ずサロンに参加するようにしています。

がんサロンとしてではなく帽子を作る会として、外来のフロアや患者相談支援室の一角など場所の支援をしてくださっているところもあります。

がん治療を体験した女性向けの下着とウイッグ販売の(株)ブライトアイズからは、購入の方に商品を納めるとき当会のパンフレットを同封して下さる支援も受けています。形のない支援もありますが、どんな形であれ、支援はすべて寄附に値するものととらえています。

京都タオル帽子の会は、市縁堂*注 1のレクチャーで学んだ市民活動のあり方のうち、活動のボランテイア化がすすみ、また受益者からのお金の回収が困難なモデルですが、この活動を顧客から好きになってもらえるコンセプトは何か、自分のこだわっているものをどう話すと伝わるのかを教えて頂いて、プレゼンテーションにのぞみました。

「帽子ひとつで縫う人も被る人も笑顔になれるのはなぜ?」このことを伝える為の技術を学び、私にできる範囲で実践しました。たくさんの寄附をいただき、早速当会の主流であるタオル購入に使わせていただきました。いろいろな形でのご支援をどう生かせていくのかビジネスモデルをしっかり構築していく必要性を実感しています。

二人にひとりはがんと言われていることは、皆さんご存知だと思います。がんの治療のプロセスが永くなり脱毛の時期だけでなく、益々高齢者の多い世代にひとりでも多く喜んで頂けるように視野を広げ、タオル帽子をつくり、届けることを主として様々なかかわり方を考えながら、この会を進めていきたいと思います。

注 1:

「市縁堂」は、2014 年 11 月に開催した市民活動総合センター主催のイベント。 7 つの団体が活動のプレゼンテーションを行い、寄付をつのりました。合計で 7 万円を超える寄付をいただきました。


大西 ふさ子

京都タオル帽子の会代表

大西 ふさ子(おおにし ふさこ)さん

愛媛県出身。京都市内の病院で看護師として長年勤務し、手術室・訪問看護・地域医療連携室を経て、現在、がんサロン「きずな」・院内ボランテイア、インフォメーションにて患者相談案内に携わっている。 京都傾聴塾にて、傾聴ボランテイアとしても活動中。

京都タオル帽子の会

2011 年 11 月設立。京都市上京区に事務所を置く。タオルを使った手作り帽子を年間 2,000 枚作成し、がん治療中の患者さんに寄贈している。これまでに 27 施設に帽子を寄贈。会員数 135 名( 2014 年 11 月現在)。京都市内では、西京区 2 か所、上京区 下京区 北区で定期的な活動を行い、大津市、長岡京市でも活動中。

Web サイト

http://shimin.hitomachi-kyoto.genki365.net/gnkk14/mypage/index.php?gid=G0000862


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