ボランティアスイッチ 第 20 回インタビュー

掲載日:2016 年 3月 19日  

社会に一歩踏み出し、活動する人の声をとりあげる「ボランティアスイッチ」。

第 20 回は、山科区で様々な活動をされている池田美千子さん、窪田昭恵さんにお話を伺いました。

地域の一員として暮らしを支えるボランティア

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このページのコンテンツは、池田美千子さん、窪田昭恵 さんを、京都市市民活動総合センターの伊原 千晶がインタービューした記事です。

活動の様子
地域の中学生たちに卒業のお祝いコメントを伝えている様子

お二人は、PTA、民生児童委員、学区体育振興会、人づくり 21 世紀委員会、子育てサークルや、学校などで活動する読み聞かせサークルなど… 地域での様々な活動を行っています。

「毎日何かしら活動がある」とおっしゃるほどにお忙しい日々。そんなお二人が活動を始めたきっかけや、現在の思いはどのようなものでしょうか。

「声をかけてもらえるうちが華やぞ」という声にこたえる

窪田さんの活動のきっかけは、お子さんの PTA 活動。
それまでにも周りの親御さんから PTA 活動に誘われていたのですが、ご家族の介護などもあり断っていました。しかし、「夫が『声をかけてもらえるうちが華やぞ。一回やってみたら?』」と言ってくれたことに背中を押され、活動を始めました。」とのこと。

池田さんも、ママ友に地域の子育てサークルに誘われて活動を開始。現在では、毎年様々な活動に声をかけられ、任期が終われば違う活動に誘われるなど「自分がやりたい!と手を挙げたのはひとつなのに…」「徐々に忙しくなってしまった…」とおっしゃるものの、この日もお二人は民生児童委員としての活動で山科区の乳幼児の家庭訪問をする「やましなお誕生おめでとう事業」の帰りに駆けつけてくださるなど、とても充実した表情をされていました。

「○○さんががんばっているから、私も。」のつながり

窪田さんはPTA会長をしていた頃、「最初、右も左もわからなかったけれど地域の方々が暖かく迎えてくれた」という思いがあり、「とっても大変だったけど、楽しかった」そう。そのようにあたたかく迎えて、育ててくださった方々に恩返しがしたいという思いもあり、活動を続けています。

時には、せっかく仕事がない日なのに、活動に急ぐため自転車をこいでいると「自分って何をしているんだろう?」と思うこともあります。「ゆっくりする時間を削って、ご飯を先に作っておくんです」というほど時間のやりくりが必要なお母さんたち。しかし、それでも頑張ることができる理由のひとつに、「自分だけぬくぬくしていてもいいけれど、忙しい仕事をしながら、地域の活動を頑張っているお母さんがいたり、PTA では先生が生徒に向き合い、体を張っていたのを見ていたから、親としても何かしないと、という思いがあった」のでした。

頑張る人たちの姿を見て、応援したい!という前向きな思いや、突き動かされる一歩がひろがっていくのです。きっと窪田さんや池田さんの姿もまた、地域の人々を勇気づけたり自分たちも街のために動きたい、という思いを引き出しているはずです。

仲間とともに精いっぱい頑張った方が良い思い出になる

そして活動を共にする、前向きな大先輩方や他学区の PTA の方々との出会いは、生き方を目指す目標になるとも言います。日々の活動は「しんどいな~」と思うことがあっても元気なほかの方々と関わると「愚痴ばかり言ってられないな」と感じています。

お話の最後に、池田さんが「窪田さんがいたから活動を続けてこられた」とおっしゃっていました。ボランティアをするにも仲間が必要で共感したり盛り上がれる仲間がいると、ボランティアも続けていきやすいのです。

少し忙しそうなお二人ですがきっとお二人のなかに「あの人が頑張っているから私もがんばらなきゃ」という前向きな思いや「一生懸命頑張った方がよい思い出になる」ということを経験的に感じておられるのでしょう。
みなさんも地域の顔がみえる暮らしを意識してみませんか。きっと自分たちの暮らす街の世界がぐっとひろがるはずです。


話し手

池田美千子さん、窪田昭恵
地域の中学校での放課後学習会での様子(左が窪田さん、右が池田さん)

池田美千子さん、窪田昭恵さん

インタビューワ

京都市市民活動総合センター

伊原 千晶


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