「生きづらさ」の理由は、人それぞれ異なります。自身の病気や体調、家族や人間関係の悩みなど、抱える背景は違っても「生きづらさを感じている」という共通点を持つ女性たちが集まり、お互いを尊重し合い、肩の力を抜いて助け合って生きる場所、それが「なないろ俱楽部」です。
「なないろ俱楽部」の大きな特徴の一つは、当事者が自ら当事者目線に立って考え運営し、会員は女性限定とし、活動しているところです。過去の経験から男性に対して恐怖心や心理的負担を感じるメンバーも多いため、全員が心から安心して過ごし、心理的安全性を確保することを第一に考えています。
「眠れない夜はどう過ごしてる?」
「ご飯が食べられないときはどうしてる?」
日々の小さな工夫や乗り越え方を共有し合い、お互いをヒントにしながら「今日を生きる」ことを支えあっています。
一方で、私たちが生きていく社会は決して女性だけで閉じられているわけではありません。男性とのかかわりを遮断したままでは、社会復帰や外出へのハードルが上ってしまうこともあります。
そのため、「なないろいろいろ文化祭」をはじめとした年に数回開催するイベントでは、家族や友人、福祉関係者、地域の方々もオープンに受け入れ、少しずつコミュニケーションの練習ができる機会も設けています。

団体設立のきっかけは、代表が通っていた事業所の帰り道、近くのカフェでお茶を飲みながら近況や悩みを語り合う「女子会」でした。コロナ禍も代表の個人の活動として継続し、2020 年に団体化しました。2023 年 11 月から 2025 年 12 月まで、夕方から夜間にかけて急激に強まる孤独感や精神的な落ち込み (通称「闇落ち時間」)を防ぐとともに、一人では偏りがちな食生活を支えるため、温かい夕食をともに囲んで過ごす夜の居場所「リビングルーム」を開設していました。
日々の活動は、毎月発行されるスケジュール表をもとに、ご飯会やお出かけイベント、季節の行事では、初詣、節分祭、お花見、バーベキュー、文化祭、クリスマス & 忘年会など、多岐にわたります。
さらに、特に象徴的な取組として挙げられるのが「ドリームプロジェクト」です。障がいがあるゆえに一人では実現が難しく、福祉サービスも活用できない。だから諦めるのではなく、そんな思いや夢を「なないろ倶楽部」の中で叶えられるようにメンバーで話し合い、実現する長期プロジェクトです。
第 1 回はユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) へ行きました。次の第 2 回は、3 年かけて 2027 年度に実現します。その夢に向けて、仲間と一緒に準備を進めています。

一般的に、行政機関や専門の福祉事業所によるサポートは非常に心強いものですが、支援制度の枠組みや時間の制約上、「悩みを聞くことはできるが、個人の非常にプライベートな悩みにどこまで踏み込めるか」という点には限界が生じる場合もあります。
「なないろ倶楽部」では、支援する側・される側という境界線をつくらず、全員が当事者となって同じ目線で悩みを聞き、自分ごととして一緒に解決策を考えます。
現在、特に力を入れているのが独自プログラムによる「ピアサポーター養成講座」です。全 10 回の講座を通じて自分自身を見つめ直し、実践的なワークを実施。将来的には企業や病院などでピアサポーターの活躍の場を広げていくことを目指しています。

手作りグッズの製作やイベントの準備、「なないろいろいろ文化祭」での接客などを通じて、メンバーには「人の役に立てた」、「自分の存在が認められた」という実感が少しずつ芽生えていきます。
副代表の小竹さんは、「なないろ俱楽部」に入会当時、メンバーとしてイベント参加を中心に活動していました。そんな中できた「リビングルーム」という居場所へ毎日のように通い、たくさんのメンバーと関わるようになったことから、メンバーの悩みやしんどい思いを一緒に考えて寄り添いたいと思うようになると同時に、代表の手伝いができればと副代表になりました。
そんな副代表の小竹さんは、次のように語られました。
「何か 1 つにに依存するのではなく、自分で行ける場所やつながれる場所を 3 つは見つけてほしいとメンバーに伝えています。一歩を踏み出して動くことが、世界を広げることにもなります。」
「なないろ倶楽部」は、単に守られた居場所にとどまらず、メンバー自身が社会へ一歩踏み出し、自分らしく生きるための「練習の場」でもあるのです。

「なないろ俱楽部」では、まずは会の雰囲気を知ってもらうために 1 年間のお試し会員制度を設けています。今、ひとりで悩みや生きづらさを抱えている女性の方は、ぜひ一度お問い合わせください。
| 団体名 | なないろ俱楽部 (旧 なないろ会) |
|---|---|
| 代表者 | 藤野 あけみ |
| 所在地 | 京都府京都市下京区 |
| 団体について |
代表自身が精神障がい当事者で個人的に当事者同士の女子会を行っていたが、コロナ禍生活の自粛で活動も中断。そのコロナ禍生活の陰で生きづらさを抱えた知人が自殺に至り亡くなったことをきっかけに人とのつながりの大切さと孤独の怖さを知り、活動を団体化し 2020 年より活動。イベント活動・相談活動・居場所活動を経て、2026 年 4 月になないろ倶楽部としてイベント活動・相談活動・オリジナルグッズ製作活動・ピアサポーター育成プロジェクト等を通じて「死にたい」を「生きてみよう」につなぐ女性当事者リカバリー団体です。 |
| 電話 | 070-3515-7716 |
| メール | nanairo7culb@gmail.com |
| 団体名 | 京都市市民活動総合センター |
|---|---|
| 名前 |
真鍋 拓司 副センター長補佐 |