若者と政治を繋ぐ「Mielka (ミエルカ) 」の挑戦

掲載日:2026 年 10月 30日  


皆さんは選挙が行われる際に、「JAPAN CHOICE」というサイトを利用したことはありますか?「JAPAN CHOICE」は、自分の考えに近い政党をマッチングしてくれるシステムや、選挙に関する情報を上げているサイトです。サイトを運営しているのは、京都の大学生が中心となり活動する NPO 法人 Mielka です。

設立 10 年目を迎えた Mielka。「JAPAN CHOICE」だけではない Mielka の活動や魅力について、京都エリア副代表の早川さんと京都エリア副代表の北村さんにお話を伺いました。

このページのコンテンツは、NPO 法人 Mielka にスポットライトをあてその活動を紹介する記事です。

■学生団体 Mielka (ミエルカ) とは

「JAPAN CHOICE」を運営しているMielka。サイトの下までスクロールしないと、Mielka の文字が出てこないので、知らなかったという人もいるかもしれません。
10 年前、衆議院選挙の 40 代以上の投票率が4割を超えている中、10 代から 30 代の投票率は 4 割を切っていました。そんな状況に若者たち自身が危機感を抱き、京都の学生たちを中心に発足したのが NPO 法人 Mielka です。
『すべての人が 「じぶんごと」として社会を考え,語り合い,行動する社会へ』をビジョンとして、政治への関心や参加していく意識を高める事業を展開しています。

■Mielka が展開する 3 つの事業

Mielkaが展開している事業は「JAPAN CHOICE」だけではありません。Mielkaの主な事業として、ラボ・教育・エンタメ事業があります。

1.ラボ事業

「どこへ投票したらいいかわからない」、「調べるのが手間」という人のために、選挙に必要な情報をまとめたサイトを運営しています。政治との距離を近づけるための「仕組みづくり」として政治的中立・公平な立場から発信しています。
具体的な活動として、自分の考えに最も近い政党をマッチングしてくれる「JAPAN CHOICE」などの運営を行っています。衆議院選挙の際には 300 万人超の利用がありました。
近年は地域に注目し、地方選挙や地域課題に関するSNS発信なども行っています。

JAPAN CHOICE

2.教育事業

学校の先生からの講師依頼を受けて、中学や高校、大学に出前授業へ赴き、「投票ってどうするの?」「どう投票先を選ぶの?」「民主主義はなぜ大切なの?」といった、一人の市民として必要なリテラシーを育み、社会の一員として自覚するシティズンシップ教育の機会を作り、社会を担う次世代の「人づくり」として、生徒の政治・選挙や社会参加への意欲を向上していきます。

3.エンタメ事業

「政治って難しい、よくわからない」という人のために、SNSでの動画の配信や大学のお笑いサークルと連携した企画、議員との交流イベントなど、若者と政治を結びつけるイベントの企画・運営を通じて政治との新しい出会いを提供しています。政治や社会について考え、語り、学ぶ「場づくり」のために活動しています。

■ Mielka が目指す社会とは

――投票の「量」と「質」

すべての人が政治に関心を持ち、参加していく環境づくりの一歩として、展開する事業に盛り込んでいるのが、『投票の「量」と「質」の向上と両立』です。「量」は投票率、「質」は自分の考えを持って投票することを指しています。
 単に投票率を上げることではなく、普段から社会課題に関心を持ち、その上でどの政党に投票するか、しっかりと自分の考えを持つことが政治や社会に参加することに繋がります。しかし、「量」が上がらなければ、政治への関心が高まる機会も減ってしまいます。
 Mielka が展開する事業で目指す社会は、ただ投票率を上げるだけでなく、自分ごととして考え納得して投票できる環境づくりです。
 しかし、「質」には投票率のような数の指標を出すことが難しく、それが Mielka の成果として表現しにくいことが、団体の課題にもなっています、と2人は語ります。

――若者と政治を近づける

政治の話は難しく、とっつきにくいテーマです。学内で友達に Mielka の活動について聞かれた際も、「イベントをしたり、出前授業をしている」くらいの返事に留まり、詳しい話をすることは少ないそうです。
Mielka は 現在、約 30 人のメンバーで事業を展開しています。しかし、すべてのメンバーが初めから政治に関心を持っていたかというと、そうではありません。
 加入した経緯も、今回お話を伺った早川さんは出前授業の内容に関心を持ったこと、北村さんは「JAPAN CHOICE」を学生が運営していることや政治家との繋がりに魅力を感じたことなど、きっかけは様々です。またそれぞれが関心のある社会課題も、教育やまちづくりなど様々です。
しかし、団体内や活動を通した出会いの中で、政治や社会課題について話せる仲間がいることや、各政党へのインタビューをした際に、遠くの存在に感じていた政治家が意外と自分たちと変わらない普通の人なんだ、と思ったことをきっかけに、政治を身近に感じることができた、と北村さんは語ります。

――すべての人が 「じぶんごと」として 社会を考え,語り合い,行動する社会へ

設立から 10 年を迎えた Mielka 。世代交代を続けながら、京都の学生を中心に事業を展開してきました。しかし、SNS・AI の急速な普及や「JAPAN CHOICE」と類似のサービスの増加により、団体の独自性などを再検討する時期にあると感じているそうです。加えて、出前授業やイベント、サイトの運営などにかかる費用、人員が不足していることも、団体の課題となっています。
 たくさんの情報の中から、Mielka のことを知ってもらい、活動に賛同してくれる関心のある層だけでなく、あまり関心のない層へ伝え届けるためには、地道に人の輪を広げて、政治や社会課題を世間の関心のある話題へとしていくことが必要です。
 Mielka の『すべての人が 「じぶんごと」として 社会を考え,語り合い,行動する社会へ』というビジョンには、政治や社会課題について話すことへのハードルを下げ、誰とでも身近な話題として話し合える仲間や環境づくりを目指す学生たちの思いが込められているのかもしれません。


今回スポットライトをあてた団体・個人

NPO 法人 Mielka 京都エリア副代表 早川さん、京都エリア副代表 北村さん () さん

団体名 NPO 法人 Mielka
代表者 石川 朝陽
所在地 〒602-0034 京都府京都市上京区築山南半町 234 大甚ビル 302 号室
団体について

多様な意見や民主主義的議論を包摂しながら社会が意思決定を行う土台作りを通じて、社会全体の利益増進に寄与することを目的とする。具体的には以下の事項に関する事業を行う。
①次世代を担う若者を主とした不特定多数の社会参画及び政治参画の促進、投票率の向上
②次世代を担う若者のリーダーシップ、思考力、主権者としての主体性等の育成
③様々な社会問題及び政治課題に関して未来志向の輿論を喚起するために有用な情報の見える化及び発信
➃情報社会に必要なリテラシー向上のための情報発信

メール info@mielka.org
Web サイト https://mielka.org/
X https://twitter.com/Mielka_japan
Facebook https://www.facebook.com/Mielka.japan/
Instagram https://www.instagram.com/mielka_japan/?hl=ja
Youtube https://www.youtube.com/results?search_query=mielka

この記事の執筆者

名前 砂川 佳祐

事業コーディネーター



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