この助成事業の受付は終了しました

助成情報

この助成事業の受付は終了しました

掲載日:2022 年 4月 23日  

対象条件 個人 NPO法人 任意団体・地域住民組織など その他の非営利法人 
必須実績
実施期間
  • 原則として 2022 年 8 月~ 2023 年 7 月の間に実施される調査研究を対象とします。
  • 3 年程度の長期的な計画に基づいて調査研究を実施するものも助成の対象とします。
    その場合は、全体の計画とともに当初の 1 年間の調査研究計画を示してください(助成選考は 1 年ごとに行います)。
応募・申請期間

2022 年 5 月 13 日 (金)

高木仁三郎市民科学基金 第 21 期「国内枠助成」-2022 年度

  • 科学技術・学術
  • 政策提言・行政監視
  • 範囲:10万円〜99万円

このページのコンテンツは、認定 NPO 法人 高木仁三郎市民科学基金 が実施する助成情報です。

概要・趣旨

 高木基金の目的は、現代科学がもたらす問題や脅威に対して、専門的考察に裏付けられた批判を行える「市民科学者」を育成・支援することです。
 未来を切り拓く科学は、政府や産業界の出資と管理のもとで進められる科学者の職業的営みからではなく、真の公共性、公益性を体現した市民の自発的活動の中からこそ生まれてくるはずだという期待を込めて、高木基金では、NPO・NGO や市民グループで活動しながら「市民科学者」をめざす人を積極的に応援したいと考えます。

助成の対象となるもの

「市民科学」の考え方に基づくものであれば、調査研究のテーマは限定しません。

【市民科学とは】
 市民科学の課題は、高木仁三郎によれば、「未来への希望に基づいて科学を方向づけ、持続可能な未来を築くための構想を提示し、人々の心に希望の種を播き、組織し、変革への流れを生むこと」です。「市民科学」は、市民社会が実際に直面する不安や問題から出発し、その成果も市民の評価に委ねられます。
 「市民科学者」という表現には、学術研究を職業とする者だけが科学者なのではなく、市民が科学知識と批判力を自分たちのものにする必要があるという考えが込められています。「市民科学」は、市民の立場に立ちつつ、市民の知を、専門性を持って市民の側から組織していくことをめざします。科学の暴走をくい止め得るのは、まさにそうした「カウンター・エキスパート」としての市民に他ならないでしょう。
 地球市民としての自覚のもと、科学的知識と考察に裏付けられた構想力と想像力を備え、独立した批判を行える人が、「市民科学者」です。

「市民科学者」には、次のような役割が期待されます。

  1. 現代の科学技術が、人々の生存と地球環境への脅威となっていることを認識し、市民と不安を共有する立場からこれを批判し、対抗的な評価を提起すること。
    何が脅威であるかを明らかにし、それを取り除くための調査・研究を進めること。
  2. 自ら市民として、常に生活者の感覚や視線でものを見ることに基盤におきながら、科学技術の問題にアプローチすること。
  3. 最終的な政策決定者は市民であるという立場から、市民との密接な相互作用を通して、市民の判断材料となる情報を提供し続けること。
    政府や産業側の科学技術情報を批判的に解読し、その情報がどのような意味や影響を持つのかを、市民に理解可能なかたちで伝えること。
  4. 現代における科学技術の選択が、将来の世代にどのような負担をもたらすかを常に吟味し、世代間倫理に基づく問題提起を行うこと。

【高木基金の助成の視点】
高木基金が助成する調査研究は、前記の市民科学の実践として、次の要件を満たすことが望まれます。

  • 市民社会や地球環境の脅威となる科学技術や、それに関わる公共政策の問題点等を批判的に検証するもの。
  • 専門性に裏付けされた想像力と構想力を持ち、調査研究・研修の方法や実施計画、予算などが合理的であるもの。
  • 調査研究の成果を、市民社会に還元する方法や、政策転換を求める道筋などを具体的に展望しているもの。
  • 今回の調査研究のみにとどまらず、将来にわたって、市民科学者を目指して努力していく意志を持っているもの。

助成の対象とならないもの

次のような申請は助成対象としない場合がありますのでご注意下さい。

  • 公的な助成金や、企業などから十分な支援が得られると思われる内容・水準のもの
  • 相当の規模や実績を持ち、独自の資金調達で活動ができると思われる団体からのもの
  • 外部の研究者への委託研究を主体とするもの
  • キャンペーン活動、映像等による記録、情報発信等を主とした活動 (過去には、助成の対象としていましたが、今回は、具体的な調査研究活動を優先します)

助成の応募・申請要件

  • グループ・団体での応募の場合、法人格等の制限はありません。任意団体や一般の市民グループも助成の対象となります。
  • 大学や研究機関などに所属し、科学研究費などの獲得が可能な方からの応募も受け付けますが、選考に際しては、そのような研究費等の獲得が難しい課題の応募を優先します。
  • 2021 年度までは、「若手研究支援枠」を別に設定していましたが、今回の募集では、若手研究者の助成応募も一括して受け付けます。
過去の助成先 http://www.takagifund.org/archives2/list/list19.html
募集要項詳細 http://www.takagifund.org/apply/data/yoko_2022.pdf

申請の方法

高木基金のウェブサイトの専用フォームから応募登録を行うとともに、助成申込書のファイルをダウンロードし、必要事項を入力の上、メールの添付ファイルで送信してください。

応募・申請書のダウンロード

その他のデータ・期間等

助成内容・額

総額:600 万円

【調査研究 (一般)】

  • 1 件あたりの助成金額:100 万円まで

【調査研究 (継続)】

  • 1 件あたりの助成金額:50 万円まで
実施期間
  • 原則として 2022 年 8 月~ 2023 年 7 月の間に実施される調査研究を対象とします。
  • 3 年程度の長期的な計画に基づいて調査研究を実施するものも助成の対象とします。
    その場合は、全体の計画とともに当初の 1 年間の調査研究計画を示してください(助成選考は 1 年ごとに行います)。
応募・申請期間

2022 年 5 月 13 日 (金)

この助成事業の応募・申請はすでに終了しました。

締切注意
  • メール申請は、締切日の 21:00 までに送信してください。
事前登録について

正式の応募前に、希望に応じて事務局が「事前相談」を受け付けます。高木基金に初めて応募をする方は、事前相談を利用することを強くお勧めします。
事前相談を希望の方は、助成申込書の下書きを作成したうえで、 5 月 6 日までに、事務局にメールで申し込んでください。募集期間終了間際の事前相談には対応ができない場合があります。

助成実施団体詳細

団体名 認定 NPO 法人 高木仁三郎市民科学基金
所在地 〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町 4-15 新井ビル 3 階
FAX 03-3358-7064
メール info@takagifund.org
Web サイト http://www.takagifund.org/
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